第9回 第11回

随想第10回

青沼 一民 スポーツの力 仙台市スポーツ振興事業団 理事長 青沼 一民

10月21日、東北楽天ゴールデンイーグルス、日本シリーズ進出決定の瞬間。Kスタ宮城の観客、テレビで観戦の市民、 市内はもとより東北全体の人々の歓喜が湧き起こって、喜びと同時に前向きにしてくれる「スポーツの力」を改めて感じたことと思います。

 最近のスポーツについて、大きな事として、2020年東京オリンピック開催が決定されたことです。あの感動をもう一度 を合言葉に招致活動を推進していたことです。

前回の1964年東京大会、開会式での日本選手団の入場行進の姿をテレビで観戦して身震いしたこと、また、日本選手の 活躍等が脳裏に焼き付いていること等、このような感動を7年後に観戦できる喜びと、スポーツの祭典が未来の子供たちのために も盛り上げていかなければと願うものであります。

 私は、現在、仙台市スポーツ振興事業団でスポーツに関わらせていただいております。

 ご承知のように、5月の仙台国際ハーフマラソン大会[トレッキング・トレイライン]、10月のリレーマラソン大会を 開催して市民のスポーツ推進活動に従事しています。

 最近のスポーツ志向の充実で、「スポーツをする、みる、ささえる、ひろめる等、スポーツを通して、人と人、地域をつなぐ 大きな役割を担っています。

 市内には、本拠地とするプロスポーツチームが5チームあり、多くの市民が熱い声援と支援を送り、サポーターとして、ボラン ティアとして一体となって盛り上げています。このことは、「ひとがまちを創り、まちが人を育む」学びの循環を形成して、 街全体の賑わいを創出することで、仙台市の一層の都市としてのブランド力を高める要因となっています。

 2011年3月に発生した東日本大震災から2年7カ月、震災直後から全国から支援の手が差し伸べられ、改めて人の温かい 温もりを感じたのは被災したからこそと思います。

今後も震災復興の足を止めることなく創造ある復興を積み上げてこそ、支援をいただいた方々への恩返しであると思います。

 「スポーツの力」がうねりとなって市民、地域に前向きに笑顔と希望の光として感動を与え続けてくれるものと願っています。

 次回は、宮城教育大学教職大学院 特任教授 藤代 正倫氏