第114回 第116回

随想第115回

株式会社あえる 仙台支店長  渡邉 健一 「保障」と「補償」と「保証」の違い 株式会社あえる
仙台支店長 渡邉 健一

弊社は保険の代理店業を営んでおります。
営業の面ではコロナ禍で対面が制限される時期があり、一方でオンライン面談が進んだり変化の激しい時期でもありました。
近年大きな地震が2年連続であり、地震保険の保険金のお届けのお手伝い、コロナ禍は生命保険のみなし入院で、保険金のお届けのお手伝いと忙しく活動させていただいております。
お客様には保険の保障と補償を感じて頂ける機会となりました。ここでその違いについてお話しさせて頂きます。
保険の業界では、「ほしょう」という言葉をよく使いますが「保障」と「補償」と「保証」が使い分けられているのです。

「保障」は、立場や権利が損なわれないように保護し守るという言葉です。保険では死亡保障、医療保障といった使われ方をしますが、あらかじめ事故が発生した場合の保険金額や給付金額をあらかじめ取り決めて契約することで、経済的リスクから守る、という意味で主に生命保険分野で使われます。
一方で「補償」は損害保険分野で使われます。何らかの事故で発生した損害を埋め合わせる、という意味を持っています。補償は実際の損害額を超える保険金を得ることはできません。火災保険の原則として「焼け太り」は起こらないといわれますが、この補償の概念を端的に表した言葉の一つです。保障はあらかじめ決められた額が支払われるため、実際に発生した損害額以上に支払われることもあります。 このようにそれぞれ似たような概念なので混乱しそうですが生命保険は「保障」で定額払い、損害保険は「補償」で実損払いと覚えるとわかりやすいでしょう。

「保証」は「間違いなく大丈夫だと約束をする」という状況に使われるのが、「保証」です。「大丈夫だと約束する」という意味から、確実に支払われる保険に対して使われます。 例えば「保証期間付き終身年金」のように被保険者の生死にかかわらず年金が支払われることが約束されているような年金分野でよく使われます。
保険には様々な形で加入していらっしゃる方々がいると思いますが近年、自然災害、ネットからの情報漏えい、ウイルス感染など様々なリスクがあります。しっかりとリスク管理して自分に合った保険に加入しましょう。

次回予定は…株式会社PONTE 代表取締役  土田 美奈子様