4月1日から仙台・宮城デスティネーションキャンペーンが始まりました。今回のキャンペーンは“笑顔咲くたび伊達な旅”をキャッチフレーズに仙台・宮城の春の魅力を全国にアピールする催しであります。
前回のキャンペーンでは、旅館の女将さんは勿論のこと国分町のママさんや中学生までもが地域の魅力をアピールするために様々な取組みを展開しました。こうした取組みは観光振興の新しい姿として全国的に評価され、観光地として仙台・宮城は一気にメジャーデビューを果たしました。
震災の前年、仙台市には約二千万人の観光客が訪れております。今、全国的に観光地では「住んでよし、訪れてよし。」の地域づくりに取組んでいます。ひと昔前までは物見雄山の旅が主流を成しておりました。訪れた都市の日常に触れることが旅の魅力になっています。つまり、住民が良いところに観光客は来てくれるということです。そうしてみると、観光客がたくさん訪れる仙台は「住んでよし」の街ということになります。実際に住んでみたい都市ランキングで仙台は毎年横浜市や京都市などと上位を争っています。
改めて仙台の良さを考えてみると、山や海が近く温泉も含めた自然の恵みが豊かであります。学都仙台と言われるように学生・若者が多く、街に活気がある。商店街や歓楽街が充実しておりグルメやショッピングを楽しめます。四季を通して七夕祭り、青葉まつり、定禅寺ストリートジャスフェスティバルやみちのくYOSAKOI,更に、光のページェント、そして、東北楽天イーグルスベガルタ仙台、ベガルタ仙台レディース、仙台89ERSのプロスポーツ、仙台フィルハーモニー(プロ)の定期演奏会等が開催されます。
秋湯温泉を始めとする県内の各温泉は今なお、根強い人気を誇っていますが近年、仙台中心部のホテルに宿泊し、松島や平泉、山寺などの名所旧跡を訪れる観光客が増加しています。“牛タン”などの仙台名物に舌鼓を打ち、夜は国分町で楽しい時間を過ごそうということであろうと思います。仙台に住んでいる私たちは、仙台の良さ、ありがたさを忘れがちでありますが、実に多くの恩恵を受けています。
仙台・宮城デスティネーションキャンペーンは、先人達が育ててきた仙台の素晴らしさに思いをめぐらす良い機会でもあると感じています。
次回は、マリーンピア松島水族館 社長 西條 直彦氏