第129回

随想第130回

アクサ生命保険 仙台FA支社 今野 雅志 『前向きな出来事に寄り添い、病との闘いや悲しみを見守る』 アクサ生命保険
仙台FA支社 今野 雅志

 学生の時代のご縁で、タクシー会社に新卒で就職し、交通事故後の示談交渉を担当する部署に配属され、年上のとある生命保険の営業マンと出会いました。その方に「なぜ交通事故というマイナスな出来事を接点とする仕事を選んだの?人生の良い出来事で人と出会う仕事があるでしょ!自動車や住まいの営業なんて良い仕事だよ」とのアドバイスがきっかけで、自動車の営業に転職、6年程営業職を経験した頃、保険会社のスカウトがあり、半年以上迷った挙句、自分の成長を求めて2002年4月に保険営業の仕事に転職しました。
 私にとって保険営業という仕事は、想像を遥かに超える厳しさと難しさで、しばらくは将来の光が全く見えない苦しい毎日でした。どんな力を付ければ…どんな能力を伸ばせば…将来の光が見えてくるのか全く分からず、空いている時間はヒントになりそうな本を読み漁りました。
 23年目となった今でも答えが見えた訳では無く、保険営業という生き方は本当に難しい…と心から感じています。
 統計によると保険営業は3年で9割の方が廃業するそうです。契約を預かる経験はあっても、お支払いに寄り添う経験をしないまま辞めてしまう人が多いのが実情です。
 この仕事を始めようか迷っている頃に、忘れられない言葉を聞きました。「医師の仕事は目の前の患者さんを全力で治療すること。その治療後の医師が関われないお金の領域に生命保険の仕事がある。そんな仕事に関わる覚悟はあるのか?」契約を預かることに集中せざるを得ない仕事ですが、多くの良きアドバイスに恵まれたことで、お金をお届けする事を常に意識していたことも、長く仕事を続けられている理由かも知れません。
 この仕事はお客様の結婚・出産・住まいの購入など、前向きな出来事に寄り添えることや、数年に渡って進行する病の恐怖との闘いや、死別の悲しみも近くで見守ります。いまもお客様にとって私を担当にして頂く理由は何かを考え努力しております。

次回予定は……株式会社G―COM 後藤順二 様