第115回 第117回

随想第116回

株式会社P O N T E 代表取締役 土田 美奈子 架け橋になりたい! 株式会社PONTE
代表取締役 土田 美奈子

株式会社PONTEの社名の由来は、【P:Pleasure→喜び、O:Obtain→手に入れる、 N:Nexus→繋がり、
T:Trust→信頼、E:Enrich→豊かにする】の5つの頭文字から成り立っています。
この頭文字をつなぎ合わせると、イタリア語で『架け橋』を意味し、さまざまな思いの架け橋となり、それぞれの希望を叶えられるように協力したいという想いが込められています。
私たちは、【教育と教育の場】の架け橋となるよう、医療・介護の専門職としての知識・技術を磨き、利用者に対し常に最高のケアを提供すると共に、
【生活を支える者と支援が必要な者】の架け橋となるよう、年齢や障害のあるなしに関わらず誰もが住み慣れた家・住み慣れた土地で地域社会の一員として生活できるように支援します。
そして、いきいきと働き続けられる環境を考え、【会社と社員】の幸せを実現します。

◇共同生活援助(グループホーム)への想い  共同生活援助は、障がいのある方が入居するグループホームのことを言います。
障害者と聞くと関わったことがない方の場合、テレビで放送された内容を観て「怖い・大声を出す・暴れる」というようなイメージを持たれている方も少なくありませんが、
そういった報道で目にする方ばかりではなく、普通に世の中で生活をしている方もたくさんいらっしゃいます。
そして当たり前ですが、親も子もみんな歳を重ねて老いていきます。子も四〇歳を過ぎると、病気にかかることもあります。
症状をうまく表現できないため、進行して治療が必要となるケースも多くあります。これまでは、当たり前のように親が子供の世話をしていたかもしれません。
しかし親の突然の事故や病気による入院で誰も知らない施設に入らないといけなくなることがあります。そうなると不安が募りこれまでのように穏やかではいられなくなるのです。
研修やセミナーを通して気が付いたのですが、「親がいなくなったあとは、誰が子どもの面倒を見てくれるのだろうか?」障害者を持つ親が、高齢化を迎えるに当たって、不安なく生活していけるよう、
生活の指導や食事の提供を受けながら、数人の仲間とコミュニケーションに触れ、将来的に自立生活が送れるようにお手伝いさせていただきたいと思います。
例えば、具合が悪くなった時や心配なことは、同じ建物内に訪問看護ステーションもありますので、利用者も職員も気軽に相談ができる環境となっております。
突然のお別れをなくすために、親が元気なうちに安心して過ごせる場にするため、利用者が自宅とグループホームを行き来するように、
親も自由にグループホームを行き来し、状況をみてもらうように声をかけています。
職員と親や子も顔見知りとなり、お互いに安心できる環境を得られるのではないかという思いと、障害のあるなしに目を向けるのではなく、
自分が望む場所で自分らしく生き切るために必要なサポートが何かをしっかり考え抜くことが使命だと考えています。
 『介護職があこがれの職業になり、いきいきと長く働く環境づくり』を目指します。

次回予定は……東北福祉ビジネス株式会社 代表取締役  佐藤ゆかり様