皆様初めまして。アリティーヴィーアナウンサーの浜知美です。アリティーヴィーとは、夫が2010年に仙台で立ち上げたインターネットテレビ局です。ネットで「アリティーヴィー」や「ariTV」で検索してもらうとサイトが出てきて、クリックすると動画が出てきます。そこには、仙台・東北の映像が盛りだくさん！グルメや祭り、温泉、震災から復興し立ち上がる人々のドラマ‥映像には英語訳や中国語訳などもついているものもあり、海外に向けて配信しています。

　もともと私は地元のテレビ局東日本放送でアナウンサーとして12年働いていました。ニュースや東北六県をネットした情報番組、深夜番組などを担当しており、飲食店のリポートや取材もたくさんさせて頂きました。とにかく食べることが好きで、趣味といっても過言ではありません。外食の素晴らしさ、それはおいしさと空間、作る方のあたたかさで、その日のパワーが漲ったり、疲れが吹き飛んだり、私にとってはかけがえのない、ライフスタイルです。

　私が夫や仲間と共にインターネットを通じて、世界に東北のよさを伝えたいとあらためて思いはじめたのは震災後です。震災で、東北＝被災地というイメージが大きくなってしまったからです。小さくてもいい、自分にもなにかできないか。半年後お世話になった東日本放送をやめ、それと同時に、東北の前向きな情報を毎日映像や写真で発信する「とうほく復興カレンダー」サイトを立ち上げました。

　被災地で再開する飲食店や工場、復活した沿岸部の農業、仙台七夕やねぶた、竿燈などの東北の夏祭り、東西線の貫通式、国連防災世界会議‥　地元が立ち上がって行く様子を毎日取材し、映像化、それをインターネット上にあげて拡散しています。

　ここだけにしかない食べ物、自然、文化、あたたかさ、それを誰かの手に届け、それをきっかけに訪れてもらいたい、映像で地域に役立つ仕事をしたい、そんな思いで毎日を過ごしています。

　今、私達が目指すところは、観光立国をかかげた日本で、東北も負けない観光地にし、交流人口を増やすことです。和食、焼き肉、ラーメン、笹かま、牛タン‥日本の食文化　仙台、宮城らしいクールジャパンで勝負するため、このコラムを書いているこの日、他スタッフが香港で行われている映像フェスティバルで各国のテレビ局に仙台の映像を流して欲しいと交渉しているところです。

　小さなテレビ局が地元になにができるか。挑戦の日々ですが、皆様、もし取材のお願いをさせていただいたら‥どうぞ宜しくお願いいたします。

次回は宮城大学　事業構想学部　副学部長　教授　風見正三氏