第98回

随想第99回

ヒトベース株式会社 代表取締役 渡辺 徹 アフターコロナの人材採用と組織づくり ヒトベース株式会社
代表取締役 渡辺 徹

企業の人材採用と定着・育成の支援をしております。就職情報会社、広告代理店での勤務を経て仙台で独立して、早12年。当社が身を置く人材業界はまさに世の中の波をダイレクトに受ける業界です。リーマンショック、東日本大震災、での縮小を経ましたが、人手不足の時代を迎え企業の採用意欲が増し、宮城県でも過去最高の有効求人倍率を更新(2018年5月)しましたが、今回のコロナ禍でまた下がる、というジェットコースターのような市場です。

※ジンザイという言葉について、人「財」という字を用いるケースがありますが、当社では人「材」と表します。材という字は持って生まれた持ち味という意味があるため、誰かから評価されるのではなく、そのものが素晴らしいと考えるためです。しかし、長期的な視点で考えると日本は働き手が不足する時代に突入しており、「人材獲得競争の時代」であるといえます。こうした中、継続的に働く人に恵まれ、事業を展開されている企業、店舗の皆様には共通点があると感じます。

まず、一つ目に信念・イズムがあるということです。そして、それを絶えず発信し続けて、相手の理解を得ることで共感の輪を作っている印象です。これは規模などには関係なく当てはまります。

そしてもう一つの特徴は組織内の人間関係構築(雰囲気づくり)に長けている点が挙げられます。特に私たちのフィールドである東北地方は人材のスペックや成果以上に、人間関係をベースにして仕事を進める地域だと捉えています。メンバーを鼓舞し、一人ひとりが自分の居場所を感じることができるチームをつくることが求められるのではないでしょうか。昨今働く人の価値観の多様化に伴い、これからの組織は「タレント事務所型」になっていくと想定されます。つまり、「どうしてもその組織で働かなくてはいけない理由」というのが薄れていく恐れがあるのです。テレワークが進んだり、副業が解禁されたりするなど、アフターコロナはますますその傾向が強まります。その中で選ばれる組織をつくることが、今後ますます必要となってきます。引き続き、実践の中で探求し、県内の企業様と分かち合ってまいります。

次回はKキャリアウイング代表 加藤 雅子様