第92回

随想第93回

株式会社 登米ブラス 代表取締役 武山 祐樹 SDGs推進で企業価値を高める 株式会社 登米ブラス
代表取締役 武山 祐樹

新型コロナの感染拡大により、言うまでもなく多くの企業が今後の自社のあるべき姿を思考しているのではないだろうか。

弊社は、1973年に電力・半導体・省力化機器メーカー向けの工業用樹脂・非鉄金属部品の製造・販売を主に創業し、本年で48年を迎える。感染拡大により大手ユーザーの生産調整や減産により、受注低下を余儀なくされるなかで、改めて社会変動に強い企業基盤の構築が必要だと気付かされる契機となった。

私が入社した2009年以降、リーマンショックに端を発する世界経済危機、東日本大震災、米中の貿易摩擦等と多くの難局を経験したことで、顧客業態の多角化、販売商材の内製化、連携企業の拡充、継続的な設備投資、品質管理体制の強化により、景気に左右されにくい企業体制を構築すべく企業改善に取り組んできた。
企業は「生き物」と言うように、時代のニーズを捉えて常に変化することが大切である。元来、日本の創業年数100年以上の企業は、世界全体の41・3%を占め、200年以上の企業となれば、世界全体の65%を有している。一方で、これまで日本は、太平洋戦争・度重なる自然災害・オイルショック等多くの国難がありながらこれほどの長寿企業が存在するのは、まさに、時代のニーズを捉え企業体質の改善に取り組んだからではないだろうか。近年、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を多く耳にするのではないだろうか。これは、2030年までに世界を変えるための「17の目標」と「169のターゲット」で構成された指針であり、昨今、多くの企業でSDGsとビジネスを紐づけ、社会課題解決により、企業価値を向上する取り組みが実施されている。

弊社では製造業には珍しく女性の社員比率が、約6割以上であることから、県政でも主眼となる女性活躍に寄与すべく、No5「ジェンダー平等を実現しよう」を主軸に労働環境の改善を実施している。今後は、労務環境の整備のみならずICTを用いた従来の勤務形態にとらわれない、子育て世代の女性が活躍できる環境を構築していく。SDGsをひとつの手法として、些細なことからでも変革していくことで、企業の社会的価値を高める有力な方法になるのではないだろうか。

次回は株式会社ニア 代表取締役 木皿譲司様